緊急停車と停電の関係性?

2024年10月08日

 先日、工事現場にいる職人Sからこのような電話がありました。

「車のエンジンが掛からなくなりました。恐らくバッテリーが上がってしまっているかと・・・。もう次の現場に行かなくてはならないので、もう1台の車で先に移動します。車置いていくので、後の対応をお願いします!すみません!!」

「了解です。で、朝方はエンジンの掛かり具合はどうやったん?」

「ちょっと不安定でした。車のキーはグローブBOXに入れておきますね。では、よろしくお願いしまーす。」

 現場に置き捨て?られた可哀そうなハイエースちゃん。置きっぱなしにもなるとご近所さんや他業種の方々にもご迷惑が掛かってしまうので、手が空いている??広報兼務の私が以降手続きを踏む事になりました。
 若干焦り気味になりながらも、まずは住所を調べGoogleマップのストリートビューにて現場を調査。次に保険会社に連絡を入れる前に今一度①現場の住所②車種とナンバーを確認(メモ書き)した上で電話しました。
 ③車の状態と①②を伝えると、④契約者番号を教えてくださいました。

 更に大元となる損保会社さんへフリーコールを利用して連絡し、④③①②の順番に伝えたところ、1時間後に現場でロードレスキュー隊と合流する事で合意を得ました。ただし、車の修理状況によっては、⑤自走できる⑥自走できない(レッカー移動)の2択となるため、⑤の場合を想定すると現場へは車ではいけないため、駅からの距離と時間、徒歩圏内か否か、タクシー利用なら所持金がいくら必要かも事前に調査した上で事務所を出ないといけません。※今回は結果として⑤の自走して帰社できました。

 今回、レスキュー対応で来られた担当者さんから話を聞くと、結果として「バッテリーの出力低下(寿命)により、エンジンが掛からなくなっています。今は繋いで始動していますが、会社に帰られたらお知り合いの自動車さんに交換してもらってください。」という診断が下りました。

 ↑ 実際の救助画像 ↑

 ”車が止まって動けない” これは電気工事業界で言うところの【停電】と同じような状況だと思うのです。今まで正常に動いていたものが急に止まり、生活空間に影響を及ぼす。車ならバッテリーの故障でなくとも道の途中で止まるようなことが発生してしまったら場合によっては、生命の危険すら及ぼしかねません。

 そう思うと我々電気工事業も困っているお客様に対して、より安心・安全を届けられるよう細心の注意を払わないといけないように思うのです。例えば、夕方前に分電盤が故障し、部屋に灯りが何ひとつ点かない、という状況になった場合、真っ暗な状態でお客様が一晩過ごす事になります。それはそれは不安だと思います。

 コンセントの増設依頼、のようなモノではなく、緊急事態な訳ですから職人と協力して、極力即時ご訪問するように努めています。ただし、我々も諸事情(仕事が詰まっている)によって、ご連絡いただけたとしても現場に出向けない事もあります。しかしながら「現状をお話いただいた上で、口頭説明やちょっとした復旧アドバイスをお伝えするだけでも少し不安を緩和できるのではないか」と思い、実践しています。

 今回、自動車のバッテリー上がりを経験したことで、改めてお客様目線で「どうすれば喜んでいただけるか」を考える事ができました。
 レスキュー対応で半日時間が取られましたが、これを糧に顧客満足度を高められるよう日々精進して参ります。