任される仕事は違うけれど、目指すものは同じ。

2025年10月21日

10/3,10/5の2日間、ゴルフのボランティアに行って参りました。
三木市で開催された[日本女子オープンゴルフ選手権]と称される、その業界では大変権威ある大会。

今回も”マーシャル”業務に就きました。

マーシャルとは「観客の誘導・整理や静寂の維持を通じて、選手が気持ちよくプレーできる環境を作る」役割を担います。
日曜昼3時頃から放送されているゴルフ中継を見られたことがある方は、ご存じかと思いますが、

「プレーに入ります。止まってくださーい!!」


と声掛けしている場面を見聞きしたことが、あるかと思います。
そうです、その役目を仰せつかったのです、私めが。

今回一緒に回らせていただいたのが、

【佐久間朱莉選手と木村彩子選手】
(佐久間選手は結果、2位。木村選手は2週間後の大会で優勝。)

こちらのペアリングに帯同することになりました。

佐久間選手は、今年賞金女王に手が届く位置にいる選手。
どんなプレーをするのか、期待大でした。

開始時刻15分前に、1番ホールで選手を待ちます。
帯同するボランティア4人が一列に並び、

選手が入場される際には、

「本日はよろしくお願いします!」

と双方間で挨拶し、いよいよティーグランドへ。
どれだけこの組にお客さんがつくのか…..。

我々も期待と少しの不安を持ちつつ、最終日の18ホールがスタートしました。

フェアウェイ(コースの真ん中)は歩けませんが、カート道の近くのラフと呼ばれる長い芝生や草が沢山生えている部分を歩き、選手についていきます。
18ホール全て回ると約7km近くになり、ホール毎にアップダウンもあるので結構疲れます。

選手が打つ前には、観客が歩いていたり、物音が立たないよう、我々が早い段階で気づき、制止するよう声掛けや身振り手振りで都度対処していかなければなりません。
選手がストレスなく、リズム良くプレーできるよう、環境整備するのが今回いただいた我々の任務と役割。

また、ホールから次のホールに行く際も、多くの観客の間をすり抜けていかないといけないため、

「選手が通られます。前を空けてください!」

と大きな声で、周囲に注意を促しながら選手と離される事無く、一緒についていきます。

私が担当したのが、最後方でポジション取りをし、ホールアウト(そこのホールが打ち終わると)すると、出口まで小走りで向かい、選手の直ぐ後ろにつき、競技者のパーソナルエリアを守る担当でした。

また、選手がグリーンに上がった際は、正面と真後ろには立ってはいけない(原則として選手の視野に入らない)ため、旗と選手の位置関係を素早く把握し、入ってはいけないエリア(角度)を考え、観客の動きが全体的に見える位置へと移動。
出口から近すぎず、遠すぎず、かなり気を遣う場面でもあります。

このような事を全18ホールやっていくのですが、大変な一方で….

・国内トッププレーヤーの息遣いや技術を誰よりも一番近くで見させていただける事。
・選手同士の会話やキャディーさんとの会話が聞こえる事。
・歩くスピードが、意外と速いと分かった事。
・最終ホールでは、多くの観客から拍手で我々も迎い入れられる事。

特に最後の項目は、実際には選手に向けられた拍手ではあるのですが、それでもコースの端っこで歩いてはいるものの、自分があたかも有名選手になったかのような、錯覚に陥り何とも言えない”胸熱”な感情を抱きます。

今回、競技を終了した直後、木村選手からお礼の「ボール」を頂戴しました。(ありがとうございました!)

活動していて毎回思うのですが、ただ漠然と業務をこなすのではなく、

   <いかに配慮できるか>

         ….が最大のテーマで、あろうと。

・選手が何を望んでいるのか。
・今、どうしたいのか。
・どうなれば困るのか。

先を見越して動くこと。予期予測の重要性と実行力。これが一番大事。

ホール間の移動中に観客が押し寄せ、選手が立ち止まらないよう、テンポ良く歩けるよう、素早く声を掛け、動き、周辺エリアを一定の距離を持たせる事。

万が一、観客を避けようとして躓いて倒れ、選手がケガをしてはいけませんし、熱狂的なファンがいきなり近づいてくる可能性だってある訳なんです。
だからこそ、一定の距離を保つ事が重要であり、大袈裟に言えば、半径2mは誰も近づけさせない。そんな心持ちで行動する必要があります。

これを何度かしていくと、

キャディーさんや選手から「ありがとうございます。」とお礼を言われます。

それが、本当にめちゃくちゃ嬉しくて….。
その為にやっている訳ではありませんが、やっぱり普通に嬉しかったです(照)

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今年も会社からお休みをいただいて、今大会に参加させていただきました。
職場の皆さんの理解にも感謝しつつ、また1つ良い思い出ができました。

ストレスなくプレーに集中できる環境を作るのがボランティアの仕事となりますが、これを光電気に当てはめると、やはり「お客様に快適な暮らしを提供する」事が、与えられた仕事になってくるでしょう。

そして、「ありがとう。光電気さんに頼んで良かったわ。」と言われるよう今後も心して仕事に向き合って参ります。

この度のボランティアに参加して改めて思ったのは、仕事は違えど<喜ばれる><お礼を言われる>事が何より大事で嬉しい。

その事をお伝えしたく、ブログに書いてみました―。