夏になるとエアコンの稼働時間がぐっと増え、電気代が気になるという方も多いはず。そんな中、よく話題になるのが「エアコンの設定は“自動”がいいのか?それとも“温度設定”がいいのか?」という永遠のテーマです。
どちらがより節電・節約になるのか、今回はプロの視点でその答えをお伝えします。

■「自動運転」の仕組み
エアコンの「自動」運転は、部屋の温度や湿度に応じて冷房・除湿・送風を自動で切り替えてくれる優れもの。室内の快適さを保ちつつ、必要なタイミングだけコンプレッサーを動かすため、実はエネルギー効率が良い設計になっています。
ただし、設定温度が極端に低い(例えば25℃以下など)と、常にフルパワーで冷やそうとするため、結果的に電気を多く使ってしまう可能性も。
■「温度設定」派の利点と落とし穴
一方、「温度設定」は手動で希望の温度(例えば28℃)に固定する方法。こまめに運転をON/OFFしたり、風量を調整したりすることで、エアコンの動作を“人間の感覚”でコントロールできます。
しかしここに落とし穴があります。エアコンは立ち上げ時に最も電力を消費するため、頻繁なON/OFFはかえって電気代のムダになることも。また、冷やしすぎや送風だけで我慢しすぎることで、体調を崩してしまうリスクもあります。
■どちらが節電になるのか?
答えは意外にシンプル。
「設定温度を適切に保ちつつ“自動”に任せる」
のが最も効率的です。
具体的には、設定温度は27〜28℃にし、「自動運転」にするのがベスト。自動モードにすれば、必要以上に冷やしすぎることがなく、また湿度も適切にコントロールされるため快適性もアップ。さらに最近のエアコンはAIによって賢く動作してくれるため、人の手を加えるよりも省エネが期待できます。
<結論>
夏のエアコン節電には「設定温度27〜28℃の“自動運転”」が最適!
こまめなON/OFFや冷やしすぎは逆効果になることも。エアコンの賢さを信じて“自動”に任せ、上手に快適&節電を両立させましょう!