思いつき弾丸万博ツアー体験記 ~光と電気と工業と~ 

2025年09月09日

光電気工業広報@カンダです。

こんにちは。
9月上旬であっても相変わらず真夏日が続くらしく、残暑の文字はどこへいったのざんしょ・・・。(オヤジギャグ、失敬。)

さて、気を取り直して。
今回のメルマガは、先日思い付きで行ってきた「大阪・関西万博」のレポートをお届けします。
正直、もともとあまり乗り気ではなかったのですが、結果としては“行ってよかった”と思える一日となりました。
その過程を私の一方的な見解/思考のもと、できるだけリアルにお伝えしたいと思います。


◇前日夜の思い付き◇

8月29日(金)の夜10時。
翌30日は久々に家族全員予定がなく、ぽっかりと空いた休日でした。
「せっかくだし、万博行ってみる?」と、期間パスを持っている妻が言い出したのがきっかけです。
私は正直なところ、昔ほど万博に大きな関心があったわけではありません。
ですが妻のゴリ押し?に合い、夜な夜なチケット争奪戦に巻き込まれました。

すでに「9時入場枠」は完売。
そこで「12時入場枠」で申し込みを完了しました。
気持ち半分、渋々といったスタートでした。


◇会場到着と猛暑・大混雑◇

当日朝、出発。約70分ほどで会場のある舞洲へ到着しました。
改札を出た瞬間から目に入ってきたのは、人・人・人。
しかも気温は猛暑日。入場前から体力を削られる展開に、「大丈夫かな?」と不安がよぎります。

行列や場内の混雑情報を見聞きしながら進む中、「入場ゲートは最左端がスムーズに流れる」という妻の経験値をもとにその隊列に向って進んでいきました。
ただ、移動中は至近距離に日傘の露先が迫ってくることも度々あり、ヒヤリとする場面も。
この時点で「メガネかサングラスは必須だな」と感じました。


◇ようやく入場、目の前に大屋根リングが◇

並び始めてから約1時間後、ようやく東ゲートの手荷物検査を通過。
ついに入場です。
まず目に飛び込んできたのは「大屋根リング」。
思っていた以上に壮大で、正しい円弧を描く木造建築の迫力に圧倒されました。けれど現実は厳しいものでした。
リングの下に広がるのは、日陰でぐったりと涼む人々の姿。表情には疲労がにじみ出ていました。
これだけの猛暑と混雑なら仕方がないでしょう。

この日は入場者数が「過去2番目」とのこと。
大人はまだしも、子どもや高齢者、特にベビーカーでの参戦は相当大変だろうと感じました。

◇パビリオン巡り~予約なしで挑戦~◇

私たちは予約を一切していなかったので、人気パビリオンへの入場は半ば諦めていました。代わりに「比較的空いていそうな場所」を狙って行動。

まず入ったのは「オーストラリア館」。隊列が少なく、先着順で入場できました。
次に「パソナ館」へ。こちらは40分待ちでしたが、運よくタイミングが合い入場成功。
中では噂の「iPS細胞から作られたミニ心臓」と「心筋細胞シート」を見学できました。独立して鼓動している様子は本当に驚きで、「科学の最前線」を肌で感じました。
これぞ、<THE万博!>たるパビリオン。人気なのも納得です!


◇昼食とチョイ飲みセットの至福◇

昼食は事前に持参していたおにぎりを入場前に食べていましたが、やはり万博会場に入ると「ビールが飲みたい」という気分に。

そこで見つけたのが、ヘルスケアパビリオン1階の<PACKN-TO>。
なんと「竜田揚げ+卵焼き+ビール」のチョイ飲みセットが1100円で提供されていました。
これが最高に美味しかった!暑さと疲労で乾いた体に染み渡り、
これだけでも来た甲斐があると感じるほどでした。オススメです。

◇館を巡る旅、印象的なフランス館◇

その後は「待つ・並ぶ」ことに飽きてしまい、リングの内周を歩きながら各国のパビリオン外観を楽しみました。
個性豊かな建築デザインが次々と目に飛び込んできて、散策そのものが展示の一部のよう。

涼を求めて立ち寄ったアラブ首長国連邦館は、正直「ふーん」という感想。
某コモンズ館は「ただ訪問数を稼いだだけかな」という印象でした・・。
(なんか、スミマセン。でも涼しかったです、ハイ。)

しかしフランス館は70分待っただけの価値がありました。
入って早々部屋全体に並ぶヴィトンのバッグ、華やかな電飾、
そして至る所に配された「指」のモニュメント。
テーマ性の深読みは避けましたが、完成度は高く満足度の高い体験でした。

◇夕暮れとスシローの海鮮丼◇

夕刻18時、夕食はなんと「スシローのテイクアウト」。
会場内に出店しており、待ち時間ゼロで海鮮丼をゲットできました。
人混みと行列の中でこの効率の良さは感動的でした。
(嫁は限定食「ポキ丼」を食べてました。こちらも激ウマでした!)

食事を終える頃には会場がライトアップされ、昼間とは全く違う
幻想的な姿を見せていました。


◇花火と噴水ショー◇

「リングの上に登ろう!」と私が提案しましたが、
妻は「今から花火と噴水ショーやねん、席取り行こ!」と一蹴。
仕方なく?観覧席を確保して花火を待つことに。

百数十発の花火が夜空を彩り、とても素晴らしい夏の思い出になりました。
続いてのアオの噴水ショーは、子ども向けの演出が中心で大人にはやや物足りない印象を受けました。
ただ、以前問題になったレジオネラ菌検出の記憶が頭をよぎり、
風に乗って飛んでくる水しぶきに少し不安を感じたのは、私だけではなかったはず??


◇夜のリングからの絶景◇

午後9時、ようやくリングに上がることができました。
エスカレーターを昇り、眼下に広がる光の世界を見渡した瞬間、
思わず息をのみました。
頬をかすめる海風の心地よさと相まって、この景色こそ

「来て良かった」

と思えた瞬間でした。
文字どおり”リング上でノックアウト”されました・・・。

そして、改めて「光」と「電気」の偉大さを実感。
これだけの光景を支えているのは膨大な電力であり、テクノロジーの力なのだと感慨深くなりました。

◇最後の悪あがきと帰路の試練◇

閉園間際、最後にもうひとつだけと「ヘルスケアパビリオン2階」へ。
噂の「未来型人間洗濯機」を見学しましたが、正直「ふーん」で終了(笑)。
すみません、人工物や建造物ではあまり感動しないタイプなんですよ、私って。
どちらかというと自然に出来た物の方が、心動かされるかな。
だから、美術館に行っても「ポカーン」&「ふーん」の連続です。
(それで、ホンマに広報の仕事出来るん?美感覚0の人?)

おっと、脱線しました、もとい。
そして出口へ。ここからがまた大変でした。駅までの大渋滞。
噂によれば「右端を進む方が早い」とのことで実行しましたが、
それでも駅のホームにたどり着くまで約60分。
吉村知事が言っていた「並ばない万博」とは真逆で、とにかく「並ぶ万博」でした。

ただし黒字化が見込めているという点では「大成功」と思えます。


◆弾丸万博ツアーのまとめ◆

こうして【思い付き弾丸万博ツアー】は終了。
予約なしで入場した割には、多くのパビリオンを見学できたのは
ラッキーだったと思います。

もともと万博には興味がなく、「昔のような目玉も少ない」と感じていた
私ですが、実際に訪れてみると不思議と「ワクワク感」が湧いてきました。
展示だけでなく、食事やビールも含めて楽しめたのは大きな収穫でした。

本音を言えば「ガンダム館」も見てみたかったのですが、それは次の機会の楽しみにしておこうかと。
数十年後には「あの時は暑かったなぁ」「激混みだったなぁ」と振り返ることになるでしょう。
それも含めて、家族と一緒に行った思い出は確かな財産です。
あと、どのパビリオンも「制服がオシャレ」だと感じました。
展示だけでなく、スタッフの雰囲気づくりにも力が入っているのが印象的でした。

ただし……私自身「待つ」「混む」が大の苦手なので、もう一度行くかと聞かれれば…….

「今回限りでいいかな」

とも思っていたりします。


★ 終わりに ★

大阪万博は賛否両論ありますが、実際に足を運んでみて初めて分かることも多いと感じました。
行列も混雑も猛暑も、すべてひっくるめて「体験」であり、それをどう楽しむかがポイントなのかもしれません。

皆さんは万博に行かれましたか?
ぜひご自身の体験も聞いてみたいです。

——

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。