<< 被災地域からの応援要請 >>
知り合いの電気屋さんから一本の電話がありました。
「出来る事ならこちらに来て欲しい」
電話口の向こうは元旦に地震があった能登輪島地区からでした。
「どうしても3日以内に済ませないといけない工事がある…」
との声に敏感に察知した弊社代表は「はい」の二つ返事。
その夜に先方から送られてきた資料や図面をもとに材料手配・準備、宿泊手続きを済ませ、翌朝早く若手職人2人が神戸を発ちました。
寸断された道路の影響もあり、10時間後に現場に到着。
20代※1の彼らが初めて見たその光景に「ただただ胸が痛かった。」と後で語ってくれました。
※1:神戸淡路大震災を知らない世代
到着後(既に夕方)にまずは現地調査を行い、現場監督指示のもと翌日から〇〇※2工事を行う事となりました。
※2:許可なく作業内容や作業中の写真を記載することは禁止されて
いるため活字のみの表現となることをご了承ください。
工事当日、依頼されていた内容のものは完工していましたが、別件で「〇〇工事が遅れている」との情報を聞きつけ、彼らは誰の指示を受けるでもなく「僕らがやれる事があれば仰ってください。」と言い、日が暮れるまで別のグループに交じって黙々と作業を行っていたと、後に現場監督から話を聞きました。
人って、大きなアクシデントに見舞われた時に本性が出ると言われています。
今回困っている人が傍にいて、それを見過ごせなかった彼らの行動は、同じ場所で働く仲間として誇りに思います。
急遽神戸からの派遣となりましたが、今回の工事に関して少しでもお役に立てたのであれば本望です。
今後の安全と1日でも早く平穏な生活に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。